SOCIO参画紹介-vol7-株式会社三五工務店 代表取締役 田中裕基

暮らしづくりを通して幸せを創り出し、地域に根ざした企業であり続ける。

いごこちのいい暮らしづくりを追求する三五工務店。 チームの構想に共感した田中社長の熱い思いとは?


田中 裕基 (たなか ひろき)

株式会社三五工務店 代表取締役

1982年札幌市生まれ。大学卒業後、東京の飲食コンサルティング会社を経て、2009年祖父が創業した(株)三五工務店に入社。2017年(株)35designを創業。2020年に(株)三五工務店代表取締役、(株)リヴスタイル代表取締役社長に就任し、現在に至る。趣味はスキー、マウンテンバイク。

 

事業について教えてください

道産木材を全棟使った住宅と商業建築 (店舗や事務所、クリニック、幼稚園など)、リフォーム、リノベーションがメインで、不動産事業、エクステリア、家具販売…暮らしにかかわることを全てやっていこうと、少しずつ広げているところです。道産木材を使っているのは、シンプルに地元のものを使わないといけないと思ったからです。山林は手入れが必要で、髪の毛でいうとすきバサミのように適度に刈り取らないと、太い幹にならない木や根を張らない木が増えてしまいます。そうなると、水のろ過装置の役目が果たせず、土砂崩れも起きやすい。森や産業を守るために地元の木材を使う会社が必要なんです。

 

安さで外国の木材を選ぶと、国内にお金も落ちないし、国内の仕事も減り、環境にも影響します。地場に根ざした工務店が、地域材を選択しないのは、 自らの存在を否定することだと私は感じました。地元が豊かになり、その人々が住宅を購入する。それが本来あるべき姿ではないか。このことに気づき、道産木材を使い始めて12年、全棟採用は9年経ちました。大衆全般に向けた家は、大企業にかないません。価格重視や好みのデザインなどお客様のニーズは様々です。そういう中で、私たちの会社が大切にするこの価値観に共感してくださる方が、家や商業施設を建築したいと思ってくれたらいいな、と思っています。同じ想いを持つお客様、企業、社員と共に次の世代へ豊かな北海道をつないでいきたい、と考えています。

 

チームとどんな出逢いが?

SOCIOの一員となったきっかけは、三木代表と高橋本部長(当時)から声をかけていただいたことでした。お二方と2回ほど会って決めました。私がやりたいのは、「スポーツを通した教育で、北海道や地域が豊かになり元気になることによって、日本も元気になる」ということですが、私が考えるよりもっと前段階の取り組みから仕掛ける方々が現れたのです。

 

それなら「私よりも早く、(うまくいく)可能性も高いこの方たちとやってみたい!私と同じ方向なので、互いに情報を共有しあえるかもしれない」そう思ったのが動機です。 三木代表は魅力的ですね。きっと人たらしだと思います(笑)。ふわっとした雰囲気で相手の懐に入ってくる人。夢を大きく語ってくれるし、まだまだ伸びしろがあります。40才を過ぎた私より、まだ十数年以上活躍できる。一言でいえば、この人と一緒にやったら面白い、と感じました。

 

今後やっていきたいことは?

今、学校で教えられることというのはかなり限られていると思います。社会に出れば理不尽なことがあるし、 勝ち負けがはっきりしている。それを教えられるのはスポーツです。 ポジションで役割が違い、理不尽に交代になることもある。選手が偉いのでもなく、マネージャーもいれば、マッサージする人もいる。他の競技の適性を見たり、普通に経営の勉強とか、栄養学もできれば、と私も考えています。でもせっかく三木代表がこんなに若いのだから他のスポーツチームも巻き込んでもいい。私も一緒にそこを盛り上げていけたら、と思います。

 

理想は膨らみますが、今はとにかく北ガスアリーナを満員にすることが先ですね。まずは一緒に集客することが大事。私も正直、最初はバレーボールなんてと思いましたが、試合を見ると変わります。「面白い」「こんなに選手が近いことってない」そんな楽しさを知ってもらい興味を持ってもらうことから一緒に作り上げたいです。今年の試合は社員も観戦に行きましたし、もっと社員に見てもらおうと社内の会議でも「北海イエロースターズについて」というアジェンダができました。

 

当社はファイターズのスポンサーでもあり、両方を観戦してもらって両方の良さを知ってもらおうとしています。野球観戦の楽しさは多くの方が知っていますが、バレーボール観戦の楽しさはというと、やはり選手との距離が近いこと。観客も一緒にこの場を作っている実感が湧きます。 試合を見に行って、マイナスな気持ちで帰ってくる社員はまずいません。目の前の真剣勝負はやっぱりすごい。エンターテイメントですよね、プロスポーツって。リフレッシュされて帰ってきます。そんな社員たちが、友人を誘って試合に行くようにもなり(社外の方にはもちろんチケットをご購入いただきましたが)、輪が広がっていますね。今後がとても楽しみです。

株式会社 三五工務店

1958年に札幌で創業 。地域に根付いた工務店として、高気密・高断熱・環境負担の少ない家づくりに取り組む。2014年に日本初の「全棟カラマツ宣言」を行い、全棟の構造材に道産カラマツを使用。2016年に企画型住宅「SOCOCO (そここ)」がグッドデザイン賞とハウス・オブ・ザ・イヤー・イン・エナジー優秀賞をダブル受賞した。現在は、住宅建築、商業施設、リフォーム、リノベーションを行なっている。北海道日本ハムファイターズの新本拠HOKKAIDO BALLPARK F VILLAGE内に「THE LODGE」を始めとする複数施設の設計施工の依頼を受け、2023年に竣工。

 

SOCIOについて

優良企業が地域のクラブチーム経営に参画することにより、地域活性化、企業成長を促進する会員制の組織。TOP SOCIOはスポーツチームの取締役会に準ずる団体である。SOCIOはチームと企業、地域をつなぎ活性化する全く新しい仕組み。参画にご興味がある法人様はお気軽にお問い合わせください!詳しくは、https://socio.town/